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アメリカの医学雑誌「Cureus」に論文が掲載されました
リハビリテーション科にて理学療法士として勤務している林職員が、仲間とともに約1年をかけて取り組んだ研究が、アメリカの医学雑誌「Cureus」に掲載されました。
皆様、ぜひお読みいただければ幸いです。
【タイトル】
Effectiveness of Meniscus Root Tear Repair Versus Conservative Therapy and Adjunct Therapies: A Systematic Review半月板後根損傷修復術と保存療法および補助療法の有効性: 系統的レビュー
【研究内容の概要】
膝のクッションの役割を果たす半月板は、膝の安定性を保ち、衝撃を和らげる重要な部分です。この半月板に「後根損傷」が起こると、膝の機能が損なわれ、変形性膝関節症の原因になることがあります。
今回の研究では、この損傷に対して「手術」や「保存療法(リハビリなどの手術を伴わない治療)」、さらにそれに加えた「補助療法(追加治療)」の効果を調べました。その結果、いずれの治療法も日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)の改善に役立つ可能性が示されました。ただし、現在の研究ではデータに限りがあり、より大規模で質の高い研究が今後必要とされています。
【掲載先】
【林職員よりコメント】
今回の研究を通じて、膝のケガに関する知識がさらに必要であることを実感しました。私はまだ駆け出しの研究者ですが、少しでも臨床や医療の発展に貢献できるよう、今後も努力を続けてまいります。
また、この研究をきっかけに書籍の執筆依頼もいただきました。皆さまのお役に立てるような内容になるよう心を込めて執筆いたしますので、刊行の際には改めてお知らせいたします。
今年も残り少なくなりましたが、どうぞお体に気をつけてお過ごしください。皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。